私の宿便との格闘の歴史と、アレルギーセラピーの可能性

前の記事で、アレルギー治療の基本は、まず日本人の体質に合った「食事」だ
と書きましたが、食事を変えても、長年溜まりに溜まった毒素は、簡単には
排出できません。

私の事例でお話しします。
私がサラリーマンだった頃、夜遅くまで仕事をして、11時過ぎに食事をして
家に帰るのが常でした。そのとき、夜遅くまで食事を食べられるお店は限られていたので、
だいたいいつも「とんかつ屋」で食事をしていました。
今思えば、最悪の生活パターンだったと、悔んでいます。

ヨガの教えでは、もともと肉を食べるのは控えるように言っていますが、肉の中でも
豚肉が一番が害が大きいとありました。おまけに、豚カツを揚げる油が問題です。
長時間高温に保たれた油にはトランス脂肪酸が生成されますが、それを豚カツと一緒に
身体に取り込む結果になりました。

そして、15年位前、健康診断で、コレステロール値が高いと注意され、その影響を知る事になりました。
それを機会に、私は、一念発起してベジタリアンに移行することになりました。
それでも、コレステロール値は、何年も高いまま正常値には戻りませんでした。
たぶん、長年溜めて来た毒素が宿便として身体の中にずっと残っていたのだと思います。

50歳を機に、脱サラして新しい仕事を模索していた時、今を逃したらもう2度と
出来ないだろうと思って、1ヶ月間断食した事があります。7年前の事です。
これで宿便がきれいに出て、すっきりした身体になれるかなと期待して臨みました。
断食の途中に、コールタールのような真っ黒な便が出るには出たのですが、
1か月断食しても、宿便が出切ったと言うすっきり感は得られませんでした。
その時、まだ身体の中に残っているに違いないと思いました。

宿便と言うと、なにか腸の中に溜まっているような印象があるかもしれませんが、
決して腸の中に溜まっている訳ではないようです。ですから、内視鏡で探しても決して見つかりません。
だから、宿便なんて存在しないと言う人もいますが、私は経験していますから、宿便はあると
断言できます。でも、普段は腸の中にはないようです。

ヨガの集まりの時に、宿便は実は血液だと教えてもらった事がありました。
おへそのあたりを指で強く押した時、ドックン、ドックンと脈打つものがあったら、
宿便があるのだそうです。その時は、その説に心から納得と言う訳ではありませんでしたが、
最近、千島学説で、血液の汚れが限界に達すると、生命維持システムが、癌を作ってその中に
汚れを閉じ込める、と言う話を聞いて、宿便も同じ事かも知れないと思いました。

千島学説では、断食などの極限状態の中では、がん細胞は血液に戻ると言っています。
宿便も断食した時に出て来ますから、メカニズムとしては、癌と同じかもしれません。
つまり、断食などの極限状態の中で、おへそあたりに閉じ込められていた宿便が血液に戻り、
肝臓にまわり、胆汁となって十二指腸に排出される、と言う訳です。

このように、断食は体の中に蓄積した毒素を排出するのに、とても有効な手段のように
思われます。併せて食事の好みをリセット出来ますので、復食する時に、計画的に
食事の内容と量を変えて行けば、それで食事の習慣が定着できます。
食習慣の切り替えの時に、毒素排出と併せてうまく活用するといいと思います。

手軽な3日断食から、2週間断食くらいなら仕事をしながらでも可能な範囲です。
私の場合は、りんご断食が好きですが、酵素断食なども最近人気があるようです。
復食の時の注意事項、1口30回かんで、量は少しずつ増やして行く事を守れば、
1人でも危険なく行う事が出来ます。

あと、今は、長年に渡って蓄積された毒素を排出する為の、アレルギーセラピーを
研究しています。それが可能になれば、つらい断食をしなくても、毒素を排出できるようになりますからね。
ちなみに、私の身体には、トランス脂肪酸に対するアレルギー反応がまだ残っていました。
断食しても排出されない毒素を、アレルギーセラピーで排出出来たらうれしいですね。
 

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