千島学説の、第三原理、「バクテリアやウィルスは自然発生する」は、つきつめていくと
伝染病の病原菌感染説を否定する内容になります。
千島博士の実験は、カエルの心臓から、消毒した注射針で一滴の血液をとり、無菌的にプレパラートを
作成し、顕微鏡下に置き、細菌が一匹もいないことを確かめておいて、連続して観察するというものです。
すると、4~5日で赤血球の内部にバクテリアが発生してくるのが確認できたとの事である。
これは、細胞の死(腐敗)によって、新しいバクテリアの生命が誕生したと見る事ができる。
別の実験で、普通の部屋に、牛乳、鶏卵、牛肉、魚肉(サバ、イワシ)、カニ、エビ、大豆の煮たもの、
バレイショを煮たもの、などを消毒して置いておくと、夏季なら2~3日で腐敗を起こし、
それぞれ、牛乳中には乳酸菌、大豆からは納豆菌、バレイショからはバレイショ菌が検出され、
牛肉、卵やカニ、エビ、サバなどからは、それぞれ特有の細菌が発生する。
従来の細菌学から説明すれば、空気中にはあらゆる細菌が存在していて、それぞれの細菌が、
それぞれの食品に選択的に落ちて来て、増殖したとされるだろう。
でも、それは、少し変ではないですか?
それより、それぞれの培地の種類によって、それぞれ固有の細菌が自然発生してくると考えた方が、
よほどスッキリします。
千島博士は、ウィルスで同様の実験は行ってはいませんが、理論的に言って自然発生すると考えています。
そして、「ウィルスは病気の原因であるよりも、むしろ結果である。」と言っています。
ウィルスには、それぞれ一番住みやすい固有の環境があり、人の細胞・組織がそう言う環境に
傾いた時に、そのウィルスが自然発生するのである。
「QOL回復セラピー」をやっていてよく悩むのは、病気の芽としてヒットしたレメディが
「レプトスピラ菌をもつ犬から感染する食中毒」であった場合、「もしその人が犬と接触して
いなかったらどう説明しよう」と思っていました。
でも、千島学説のとおり自然発生しているのであれば、もう説明に苦しむ事もありません。
少し前に、パンデミックの脅威が宣伝された事がありました。
それに備えてワクチンの備蓄の必要性が叫ばれ、日本は大量のタミフルを備蓄したと思います。
でもそのタミフルはほとんど使われていないようです。そして、陰で大きく儲かった人がいます。
伝染病は、私たちに恐怖を植え付ける為の手段として、利用されやすくなっています。
今の季節はインフルエンザの流行する季節と言われていますが、たぶんそれば体内の環境が
インフルエンザウィルスの住みやすい環境に、傾向的になる季節と言う事だと思います。
外からウィルスが体の中に入って来て感染するケースもあるでしょうが、多くは体の中で
自然発生するんだと思います。
ですから、インフルエンザへの正しい対処法は、ウィルスの住みにくい体内環境を維持する
事に尽きると思います。言いかえれば、免疫力を高める事だと思います。