■これから、本当に危ないのは「東京も含めた首都圏」かもしれません。
ここに一本の衝撃的なレポートがあります。
著者はウクライナ科学アカデミー・細胞生物学遺伝子工学研究所のドミトロ・M・グロジンスキー氏、チェルノブイリ原発事故の約10年後にまとめられたこのレポートには、衝撃的なデータがいくつも紹介されていますが、その中の一つをご紹介します。
このレポートでは、被災者を以下の4つに区分しています。
①リクビダートル:事故処理作業従事者 対象者 約24万人
②(原発から)30Kmゾーン、強制移住ゾーン 約 7万人
(年間被曝量の基準は5mSv)からの移住者など
③厳重な放射能管理が行われる地域 約210万人
(年間被曝量は1mSv以内)に居住しているか、
事故後数年間にわたって住み続けていた住民
④以上のいずれかのグループに属する親から産まれた子供たち 1995年で約32万人
単純に、②が「福島」で、③が「東京」に相当すると考えていいかと思います。
★今、多くの人は、「福島は危ないが、その他の地域はそうでもない」と考えているかも知れません。
ところがどっこい、以下のデータは、全く逆の結果になっています。
1996年の統計
区分 病人の数(対1990年) 死亡率(1000人当り) 子供の罹病率
② 33.6%増 11.60
③ 56.3%増 18.42 最も高い
なぜこんな事が起きるのか。キーワードは「低線量被曝」と「内部被曝」です。
ロシアの研究者エレーナ・ブルラコバは、被ばく線量と健康リスクの関係は、以下のような「2相モデル」になっていると言っています。元になっている理論は、発見者のアブラム・ペトカウ氏の名前を取って『ペトカウ効果』と言います。この学説は長く認められてきませんでしたが、最近になってようやく認識が広がってきました。
確かに、私が、半年近く「QOL回復セラピー」をやってきた中で、特に福島の人の方が重傷だと言う感覚はありませんでした。ですから、上記の統計は、とても納得できる内容です。
■直近で、一番危ないのは「高齢者」の方です。
前出のロシアの研究者エレーナ・ブルラコバによると、放射能に対し特に感受性の高いのは、「子供」と「妊婦」と「老人」、だそうです。
多くの学者が、「感受性の高い子供と妊婦を守れ。高齢者は放射線あびても何ともない。」
と言っていますが、そんな事はないのです。
「QOL回復セラピー」をやっていて、最近急に高齢者の方が体調を崩したと言う事を耳にします。
たとえ、そういう方が亡くなったとしても、誰もが寿命だと考え、決して放射能の影響だとは考えないでしょう。でも、放射能を抜いてあげると、ちゃんと回復するのです。私の母がそうでした。
高齢者の方が、無防備に放射能をあびるのは、とても危険だと思っています。
気が付いたら、どうか注意してあげて下さい。