お母さまとお子さまの親子でセラピーをお受けになるお客さまの場合、お母さまのアレルギーがそっくりそのままお子さまに引き継がれているケースが多く見受けられます。そんな時いつも不思議に思うのは、全く同じアレルギーを持っていても、お母さまの方は、結構つらい症状が出て来ているのに、子供の方は全く症状がなく元気でいる事が多いと言う点です。その疑問を解く鍵は、約20年前に発見された「制御性T細胞(Treg)」と、つい3年前に発見された「制御性ミエロイド細胞(Mreg)」にあるかもしれません。
Wikiペディアで、「Tレグ」の果たす役割は以下のように説明されています。
Wiki 制御性T細胞
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%B6%E5%BE%A1%E6%80%A7T%E7%B4%B0%E8%83%9E (転載開始)
免疫系の機能は自己と非自己を区別して非自己を排除することであり、免疫系の過剰な働きによって生じる自己反応性によって自己免疫疾患に陥る。制御性T細胞は免疫系の崩壊を抑制し、免疫異常から生体を守っている。また、Tregは自己免疫のみでなく炎症や腫瘍免疫、感染免疫などについても抑制作用を示すことが明らかになっている。
(転載終了)
このように、「Tレグ」には様々なアレルギーの症状を軽減する働きもありそうです。そして、重症のアレルギーをお持ちの方は、どうも身体の中の「Tレグ」の数が少なくなっているようなのです。アレルギー総合セラピーでは、慢性病アレルギーの蓄積を解消する事を目指していますが、解消すべきアレルギーはおそらく数千~数万に及ぶと考えられますので、セラピーはかなり長期戦にならざるを得ないと考えていました。しかし、体内の「Tレグ」を増やすことができれば、セラピーで全てのアレルギーを解消しなくても問題なくなるかもしれません。
そこで、「Tレグ」がどこでどのように生産されているのか、調べてみる事にしました。いくつか記事が見つかりましたが、古い方から紹介しますと、まず
(1) 「腸内細菌」が「Tレグ」の生産に関わっている、と言う研究がありました。
免疫を抑制する細胞を増やす腸内細菌を発見 Science 2010
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20101224-2/ 遺伝子、食物繊維、腸内細菌の3つに意外な関係、腸内フローラの新しい研究
https://www.mededge.jp/spcl/9889 (転載開始)
腸内細菌はいろいろな食べもの発酵させて、化学物質を副産物として出している。この化学物質が人間の免疫を変えていると注目されている。体内で免疫を担う細胞「制御性T細胞(せいぎょせいてぃーさいぼう)」という名前の細胞を増やして、炎症から守るという考え方だ。免疫系の攻撃力が過剰にならないようにしている。
「フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィ(Faecalibacterium prausnitzii)」と呼ばれる菌を含めた善玉菌がこの役目を果たしている。粘液層にコロニーを形成しており、発酵により「酪酸エステル」をはじめとする副産物を作り出している。酪酸エステルは「短鎖脂肪酸」と呼ばれている短い分子から成る化学物質だ。制御性T細胞を増やしている。
このフィーカリバクテリウム・プラウスニッツィや他の同じような働きをする微生物がいなくなると、炎症性腸疾患や肥満などの病気になりやすくなる。仲間であるクロストリジウム属の腸内細菌も同じような機能を果たしている。
(転載終了)
この記事をもとに、重症のアレルギーをお持ちのお客様で確認したところ、共通で以下のアレルギーが見つかりました。
●フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィ +(薬・サプリ)+ 47個の感情
●酪酸エステル +(薬・サプリ)+ 47個の感情
●フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィ + コリネバクテリア属 +(薬・サプリ)
●酪酸エステル + テトラヒドロビオプテリン + フェンバレレート(殺虫剤)+ カンジダ +(薬・サプリ)
●酪酸エステル + IL10 +(薬・サプリ)
これらのアレルギーのアレルゲンの組み合わせを見て分かるように、いずれのアレルギーにも何らかの(薬・サプリ)が関わっていました。薬やサプリメントを継続的に摂取した場合、「Tレグ」の生産を阻害して、アレルギーの症状が出やすくなるようです。また、重症のアレルギーをお持ちの方は、(薬・サプリ)の使用が非常に多いのが特徴ですが、上記のアレルギーも1つの(薬・サプリ)だけでなく、複数の(薬・サプリ)で見つかりました。
この事からみると、どうもアレルギーを重症にしてきたのは、(薬・サプリ)の大量使用が原因であると推定できます。
次に、上記の研究が発表されたしばらく後に、
(2) 腸内細菌以外の、Tレグを生産する新しい仕組みが見つかった、との研究が発表されています。
併せて、自然免疫細胞の「制御性ミエロイド細胞(Mreg)」の存在も発見されたとの事です。
【吉村チーム】「免疫反応を抑える細胞が作られる新たな仕組みを発見 」Nature Immunology 2013
【竹田チーム】「マウスの腸内で自然免疫細胞が炎症を抑える新たな仕組みを解明」PNAS 2012
https://www.jst.go.jp/crest/immunesystem/result/04.html 上記の研究結果によると、2つの制御性細胞の生産に関わる物質は以下のものになります。
★Tregの生産に関わる物質
Foxp3 転写因子
Nr4a1/2/3 核内受容体
★Mregの生産に関わる物質
IL10 抗炎症性サイトカイン
Stat3 転写因子
上記のアレルゲンを、重症のアレルギーをお持ちのお客様で確認したところ、(Keap1-Nrf2)制御システムと組み合わさったアレルギーが見つかりました。(Keap1-Nrf2)制御システムに結びついたアレルギーは、前の記事でも紹介しましたが、様々の遺伝子と結びつき、その遺伝子の働きが阻害される事によって病気を引き起こすものでした。一方、ここで見つかったアレルギーは、病気が表に出てこないように抑制する2つの制御性細胞の働きを阻害するものになります。(Keap1-Nrf2)制御システムに結びついたアレルギーは、病気の発症に関わる中心的なアレルギーと言えそうです。
●(Keap1-Nrf2)+ 酸素 +(DREAM、5-HTTLPR)+(Tレグ、Foxp3、Nr4a1/2/3、Mreg細胞、IL10、Stat3)
●(Keap1-Nrf2)+(薬・サプリ)+(Tレグ、Foxp3、Nr4a1/2/3、Mreg細胞、IL10、Stat3)
●(Keap1-Nrf2)+(薬・サプリ)+(Tレグ、Foxp3、Nr4a1/2/3)
一番上のアレルギーに含まれる(DREAM、5-HTTLPR)の組み合わせは、おそらくアレルギーを作りやすくする体質に関わっていると考えていますが、同時に2つの制御性細胞の働きを阻害するのと併せると、まさしく「アレルギー体質」を作るアレルギーと言えると思います。(DREAM、5-HTTLPR)の組み合わせについては、後日記事にしたいと思っています。
また、その下の2つのアレルギーは、やはり(薬・サプリ)が関わって、2つの制御性細胞の働きを阻害しています。ここでも、やはり(薬・サプリ)が関わっていました。
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