前の記事でご紹介したお客様が、カビ(真菌)の次に指定されたのが、「ウィルス」です。なんでも、幼少期にイボや水いぼ治療をしていたとの事で、思い当たる部分が多かったようです。そして、以下のサイトをご紹介いただきました。このサイトでは、ウィルスについてだけ説明をしていて、「カビ(真菌)」については触れられていません。また、こちらのクリニックでは、「アレルギーが起きないような体質にする」為にワクチンを接種するとの事ですが、これについては大きな疑問が残ります。
すずひろクリニック:アトピー性皮膚炎
https://suzuhiro-clinic.jp/atopy.html (転載開始)
アトピー性皮膚炎は、特に、アレルギー機序による皮膚炎+慢性乳頭腫ウイルス(HPV)感染症 が、症状の中核です。小児期は、前者(アレルギー)の比重が圧倒的に大です。しかし、成長とともに、後者(感染症)の比重が大きくなっていきます。また、長年にわたってステロイド軟こうを多用した方も、後者の比重が大となり、全身の皮膚がHPVだらけというケースもしばしばみられます。
(転載終了)
アトピーにはいろいろな症状がありますが、前の記事で、「カビ(真菌)」が関わっている症状としては、「痒み」「皮膚の剥がれ」「むくみ」の3つで、「湿疹」には関わっていませんでした。これに対して、今回取り上げた「ウィルス」が関わっている症状としては、「湿疹」と「痒み」の2つがあるようです。一方、得体のしれない「滲出液」の症状は、カビ(真菌)でもウィルスでもなく、治療に用いて来た薬が原因しているようです。
さて、いろいろあるアトピーの症状の中で、一番初めに出てくるのは「湿疹」ではないかと思うのですが、その「湿疹」の出来る原因は「ストレス」であると言う論もあります。これは、結構的を射ているのではないかと思います。ストレスとは、暑い、寒い、は元より、ねたみ、嫉妬、怒り、悲しみ、恐怖、といった感情も大いなるストレスです。以前書いた記事では、「親の期待」が子供にとっては大きなストレスになって、アトピーの原因になっている可能性について述べました。
「アトピーの真実に迫る」アトピー性皮膚炎の出来方-理論編
https://www.dr-hori.com/media/mag/20081110_mp.php (転載開始)
暑い、寒い、は元より、ねたみ、嫉妬、怒り、悲しみ、恐怖、といった感情も大いなるストレスです。それらのストレスに最初に影響するのは脳ではなく”筋肉”です。その筋肉の中でも最初に反応するのが最も小さい筋肉で、毛根と真皮との間に存在する“立毛筋”という平滑筋です。収縮によって毛は垂直方向に立って、周囲の毛孔部はやや隆起します。これがいわゆる鳥肌で、周りの体液循環をも阻害し、皮膚を栄養不足に陥らせ、カユミとして感じます。
(中間省略)
つまり、アトピー性皮膚炎の発症は、「(1)ストレス→(2)立毛筋の緊張→(3)皮膚組織の栄養不足→(4)疹様感→(5)掻く→(6)汗腺の座滅による汗(アルカリ性金属を含む)→(7)汗(アルカリ性金属を含む)+脂肪酸(皮脂)+外部エネルギー=石鹸(脂肪酸+アルカリ性金属)→(8)石鹸で肌荒れ+外的要因」この繰り返しがアトピー性皮膚炎というこということになります。
(転載終了)
この説を、私のアレルギーセラピーに応用してみようと、まず「立毛筋」に対するアレルギーの有無を確認してみたところ、アトピーの症状を持っている人にはアレルギーがあり、アトピーの症状を持っていいない人にはアレルギーはありませんでした。そこで、「立毛筋」をアレルゲンとして追加して、アトピーのアレルギーを探索してみる事にしました。以下は、アトピーの症状を持っている方3名の、ウィルスに関わるアレルギーを探索した結果になります。
<湿疹>
○イボ状表皮発育異常症ウィルス、足底イボウィルス、EBウィルス、伝染性軟属腫ウィルス、ハウスダスト、立毛筋、(プロゲステロン、TRH)、ステロイド静脈注射
○B型肝炎ウィルス、EBウィルス、尋常性イボウィルス、ハウスダスト、(プロゲステロン、TRH)、立毛筋、フルコート
○足底イボウィルス、コクサッキーウィルス、オゼオロウィルス、立毛筋、批判、(チロキシン、TSH、TRH、エピネフリン、プロゲステロン、膵臓ポリペプチド、インヒビン、成長ホルモン放出ホルモン、コルチゾール、ソマトスタチン、アルドステロン、プロラクチン)
<痒み>
○子宮頚癌ウィルス、コクサッキーウィルス、足底イボウィルス、線条体、前頭葉眼窩面、エストロゲン
○サイトメガロウィルス属、尋常性イボウィルス、子宮頚癌ウィルス、Rhadinovirus属、B型肝炎ウィルス、EBウィルス、尖圭コンジローマウィルス、単純ウィルス属
「立毛筋」は、「湿疹」のアレルゲンとして3人ともヒットしており、確かに影響しているようです。また、これを見ると、アトピーの症状に影響しているウィルスは、人によって実に様々だと言う事が分かります。多くの人に共通の原因と、個人に特有の原因を、しっかり見極めて治療にあたる必要があると言えます。安易に、他の人で効果があったと言う事を真似るのは、弊害も多いかもしれません。
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