アレルギー治療の基本は、まず日本人の体質に合った「食事」

病気で苦しんでいらっしゃる方がおられたら、少しでも楽にしてあげたい。
それは、セラピストとして当然の思いかもしれませんが、
最近、ただそれだけでは、どうも片手落ちだな、と言う気がしてきました。

1年前に「QOL回復セラピー」を始めた時は、放射能による健康被害は、
被曝した人に責任がある訳ではない、とにかく、3.11の前の状態に戻してあげたい、と言う想いでした。
その後、震災瓦礫の焼却が始まって、アスベストやダイオキシンの体内蓄積が
認められるようになってからも、その想いは変わりませんでした。

しかし、季節がめぐり春になり、花粉が飛び、黄砂が飛来してくると、少し見方が変わって来ました。
どうも、今まで放射能や震災瓦礫の焼却によって健康被害が出ていた方たちは、
圧倒的にアレルギー体質の方が多かったように思えたのです。
それもそのはず、原発の爆発によって飛散した放射性元素には、
ほとんどの人が初めて接触した訳ですから、アレルギー体質の人の方が敏感に反応したのは当然と言えます。

【“カナリア”の皮膚感覚/敏感な人ほど影響が早い】
https://www.mdsweb.jp/doc/1221/1221_08t.html

福島第1原発の廃炉完了まで、政府は40年と言っていますが、もっと伸びると言う専門家もたくさんいます。
その間、福島第1原発からは放射能がずっと放出され続けるのです。
だとしたら、「QOL回復セラピー」も単に3.11以前の状態に戻すのではなく、
アレルギー体質を解消するところまで踏み込んで行く必要があるのではないかと考えています。

アレルギー体質の方は、日常生活における生活の質が低下するだけでなく、
将来の「癌」発症リスクも高くなると考えられます。
以下の研究データは、アレルギー体質の子供の小児白血病の発症リスクが、
健常児に比べ3倍高かったというものです。

放射線感受性についてのブロスの説 (09-02-07-05)
https://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-02-07-05

アレルギー体質を解消するのに、有効なセラピーはもちろんあちますが、セラピーだけでは無理です。
と言うか、基本は「ライフスタイルの改善」であって、セラピーはそれをサポートする位置づけになります。
ライフスタイルを変えて行くのには、意志の強さが必要になり、その為には、
なぜアレルギー体質になったかを、十分に納得していただく必要があります。

「ライフスタイルの改善」を具体的に言うと、まず「食事」が上げられます。
食事を日本人の体質に合ったものに変える事で、アレルギーは改善されます。
以下の本は、とても分かり易くてお勧めできます。

猫が家の中にいっぱいいても、アトピー・喘息が完治
https://www15.plala.or.jp/ichi-akiko/

「アレルギーは自力で治る!」
 ある主婦のアトピー・ぜんそく・鼻炎完治絵日記
 市川晶子 著&マンガ  ハート出版

著者の市川さんの当初の症状は、
アトピーはかかと以外のほぼ全身に痒みの症状。
布団に横になると、咳、痰がひどく、夜は寝る事が出来ない。
やっと寝ても、明け方四時ごろ必ず起こる喘息の発作。
息が吸えず「死ぬかも・・・」と思う事たびたび。
そのほか、風邪を引きやすく、引くとなかなか治らない。
などなど・・・・。

そんな市川さんが、
薬も飲まず、医者にもかからず、しかも猫9匹と同居していたにもかかわらず、
わずか1年余りで、上の症状からほぼ完全に解放されてしまったのです。

その秘密は?
ただ、「食事」を、日本人の体質に合ったものに変えただけです。

身体は食べ物でできている
病気の身体も食べ物がつくっている
ならば食べ物を正せば
身体が変わり病気も治る

と言う原則に納得して、それを実践し続けた結果なのです。
たかが食事、されど食事ですね。

あと、ちょっと気になる本をご紹介します。

「乳がん患者の8割は朝、パンを食べている」    幕内秀夫著
 がんに負けないからだをつくる日本の「風土食」のすすめ

著者の幕内秀夫先生は、がん患者の食事指導を長年行なっており、
「乳がんほど食生活の影響の大きい病気はない」という結論に達しました。
そして乳がんの診断をする人は多くても、食生活まで見ている人は少ないという事実。
 

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