「燃やして、埋める」は、世界の非常識

震災瓦礫焼却に伴う問題点を調べて行く中で、ごみ処理に関する自分の不勉強を思い知らされました。
まず、「ごみは燃やして処分するもの」と、常識のように考えていたものが、実は世界の中では全くの非常識だった事を知りました。

国別焼却炉の数


他の国々がごみを焼却しないのは、焼却によって、元々存在しなかった有害化学物質が非意図的に生成される為だとわかりました。
宮田秀明大阪工業大学教授は、「短時間で1種類の化合物から、1000種類もの非意図的物質が生成される」と言っています。
要は、燃やしたらどんな危険な毒物が生成されるか分からない。
したがって、その毒物の被害を予防する事もできない、だから燃やさない。と言う事なのです。

焼却炉


日本において、いまだにごみの焼却を行っているのは、とりもなおさず、日本の環境行政の遅れに他なりません。
なんとも情けないことです。

このように、一般ごみを焼却する事自体が非常識な事なのに、放射能に汚染された震災瓦礫を燃やす事は、それに輪をかけて、非常識な事だと言えます。

チェルノブイリの実情を調査して来た、山本節子さんによれば、事故当初、放射能汚染地域は、相当な広範囲にわたりましたが、さらに、事故後毎年発生する自然山火事によって放射能が空に舞い上がり、それが風に乗って流される事によって、より広範囲に広がったようです。

☆20121107「がれき焼却で、なにがおきるのか」講師 山本節子

環境省は、それを知らなかったのでしょうか。
何もかも承知の上でやっているとしたら、大きな怒りを覚えます。

 

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